妊娠と出産と子育てと。

多分一生に一度しかない気がするから、記念と記録用に書いておく。

 

*妊娠*

結婚7年目、数年前に不妊治療しても子どもはできずきっぱり諦めてたところまさかの自然妊娠。(諦めた頃にくるというけれど本当だった。)

 

*つわり*

妊娠検査薬陽性をみた翌日から始まる。

気持ち悪い。

タイミング悪くノロウイルスにかかる。

つわりとノロウイルスのダブルパンチ。

熱出て吐いてくだして食欲なくす。

ノロウイルス治っても食欲は戻らず5キロ痩せる。

 

鶏肉が食べたくなくなる。

豚肉より鶏肉派だったのに豚肉のがまだマシになる。

味噌汁は全く飲む気がしない。

毎日飲んでた麦茶も飲みたくなくなる。

ルイボスティーもダメ。

水とグリーンダカラで水分補給。

バニラアイス、焼き芋、ポテトを欲する。

モスバーガー食べたくて買ってきてもらったのに食べたらこれじゃないと思ってしまったときの申し訳なさ。(バレてないけど)

食欲なくて気持ち悪かったけど吐いたのはノロウイルスのときだけだった。

 

 

*切迫流産*

妊娠判明してから少量の出血(茶おり)がなかなか止まらず、切迫流産の診断を受け2週間自宅安静。

出血止まってきたかな?と思ったら大量に出血(鮮血)。子どもは大丈夫だったけど自宅安静2週間延長。

出血が無事止まって自宅安静期間も終わり出社したら、定時直前にまた大量出血。

ここでも子どもは大丈夫だったけどさらに2週間自宅安静延長、結果1ヶ月半の自宅安静。

多少元気な日もあれば起き上がれない日もある。基本的に寝てばっかりで体力と筋肉を失う。

 

 

*仕事*

自宅安静が終わり仕事復帰。

何より通勤がしんどい。席を譲れと言ってるみたいだからマタニティマークはやはりつけづらい。

リュックを前にかけるのは圧迫感あってちょっと苦しい。メタボの人も苦しいのかな、というくだらない疑問。

残業せずに帰宅しても体力が残ってない。

妊婦で通勤&仕事はまじでつらい。

 

仕事復帰1ヶ月したころコロナが流行り始めて、2月下旬から妊婦は毎日在宅勤務に。

結局産休に入る5月末まで在宅勤務が継続となり、出社したのはどうしても社内で書類処理したかった日と、PC返却のために産休前最終日の2日のみですむ。

 

 

*マイナートラブル*

妊婦あるあるの症状から謎な症状までいろいろ。つわりに比べたら大したことないのかもしれないけど地味につらい。

 

◯鼻が詰まる(毎日鼻くそがたまる謎すぎる症状。産んでからはパタっとなくなる)

◯便秘(苦しい)

◯腰痛(骨盤ベルトを買ってしのぐ)

◯トイレ近い(元々近めなのに。妊娠後期は夜中に起きるようになる)

◯こむらがえり(2回ほど。絶叫して起きる)

 

 

*破水*

産休に入って1週間ちょっと(正確には産前休暇前の有休消化中)33週の日に、朝に出血をする。

産院に電話したけど様子見といわれ、そのまま安静に過ごしてたら昼には出血が止まる。

3日後には検診だしまぁ大丈夫かぁ〜と思ってたら23時すぎに何かが大量に出た感覚がして慌ててトイレに。

血まじりの水ぽいものがスリムガード昼用では全く役に立たない程度には大量に。

これはまずいと思って再度産院に電話しタクシーで向かう。

 

内診、エコー診察。

破水している、早産は免れない、子どもは推定1600gで週数より小さめ、NICUがある病院に転院になると言われる。

市内の病院は33週の妊婦の受け入れはしていないから自宅からは遠い病院に救急車で搬送される。

 

 

*搬送先へ入院*

再度診察。

可能な限り1日でも長くお腹にいさせた方がいいらしい。そりゃそうか。

張り止めの点滴と33週だと肺機能がまだ完全じゃないらしく促進のための筋肉注射をする。

できれば2日連続で筋肉注射をしたい、でも陣痛が始まったら止められないし赤ちゃんの様子次第では張り止めの点滴も止めて陣痛促進、出産するしかないと言われる。

 

陣痛室に通される。

ちょこちょこ点滴交換やらモニターで赤ちゃんの心拍とお腹の張りの確認やらあったけど、思ってたより寝れる。前日からほとんど寝てないのもあったけど、我ながら図太い。

ベッドが硬くて腰がめちゃくちゃ痛くなる。

1日目は乗り切る。

 

夜中に2回目の筋肉注射して1時間ほどした頃、お腹の張りが頻繁になってきたような感じがする。ちょうどモニターつけてない時間だったから助産師さん呼んでつけてもらう。

つけてもらってるときに赤ちゃんの心拍が一時的に落ち、助産師さんと先生がワラワラくる。

とりあえず落ち着いたから様子見だけど帝王切開になる可能性もあると言われる。

 

時折助産師さんが様子見に来てたみたいだけど、気づかないくらいに爆睡。

朝6時頃、助産師さんと先生が再びワラワラきて起こされ、これから緊急帝王切開すると言われる。

(爆睡してた間に何度か赤ちゃんの心拍が落ちたらしくこれ以上は危険と判断)

 

 

*緊急帝王切開

されるがままに準備されてオペ室へ。

初めて入ったオペ室。

おぉドラマと一緒だ(呑気)とかぼーっと考えてたらショックで呆然としてると思われたらしく看護師さんに励まされる。

硬膜外麻酔(結構痛い)されてあっという間に出産。

いつ出たか全く分からず、看護師さんにいま赤ちゃん処置してますからね〜と言われ生まれたことを知る。

コウノドリみたいに生まれまーすとか言ってくれないんだな…ドラマと現実の違いを知る(これは病院によるのか?)。

先生から赤ちゃんの首にへその緒が三重に巻かれてて、ゆるい結び目?みたいなものもあったと言われる。まじか。

なかなか泣かなかったけど酸素おくったら泣いて今は落ち着いたからね、ということでひとまず安心。

性別を聞いたら手術室に残っていた人誰もちゃんと覚えてなくて、あれ男の子だったような?みたいな曖昧回答。

みんな首に巻かれたへその緒に注目して性別まで気がまわらなかったらしい(男の子だった。)

できることなら正産期に普通に生みたかったけど、へその緒の状況を考えるとあのタイミングで帝王切開するのが1番安全で助かる唯一の道だったのかもしれない。と思うことにしている。

 

 

*入院*

コロナの影響で面会は一切できず。

手術室から部屋に移動する途中で旦那さんに会い、子供の写真見せてもらってバイバイ。

ちなみに部屋は個室に(まじで個室で正解)。ストレスフリー。

手術日当日は寝たきり。

飲み物は6時間後に水がOKになって、食事は翌日昼からスタート。手術室で考えていたくらい喉カラカラだし、お腹もすいてるのに辛すぎる。

麻酔切れたらこわいなーと思っていたのだけど硬膜外麻酔で痛くなったらボタン押して自分で追加できるから、痛くても生理痛くらいの痛みで済む。

足も早い段階で動くようになり、寝返りもゆっくりやれば自力で何とかできる。

横向くとちょい痛いから仰向けの方がよかったんだけど、次の日腰痛くなったりするから動けるなら寝返りしてと言われて、もぞもぞ動いてみたり。

夜中に胃痛(空腹のせい)と肩の痛み(帝王切開ではよくあるらしい)がつらかったけど湯たんぽもらってしのぐ。

翌日から歩く練習。

尿管を外したいという一心で頑張る。 (歩けない限り外してもらえない)。

というのも前日一日中便意を我慢していた。

最初は普通分娩予定だったから、いきんだ時に出たらやだなーと思って、陣痛室で過ごしている間便秘薬を毎食後飲んでいた。(出産時に出ることはよくあるから気にしなくていいと助産師さんには言われたけど、旦那さんが立ち会うのにやだな…というかすかに残る乙女心。笑)

結局薬飲んでも出ないまま帝王切開になり、寝たきりになった後に行きたくなるっていう最悪のパターン(胃の圧迫なくなって薬が急に効いてくる。)

今出すなら容器に…とか言われ抵抗ありすぎて我慢。薬飲まなきゃよかったまじで。

思ったより歩けるし(助産師さんにめっちゃ褒められた)速攻取ってもらった。

トイレに行けるのがこんなに幸せだとは。

ご飯はお粥スタートでやたらと水分多かったけど完食。というか毎食完食。

足りないからお菓子も食べる。

助産師さんに食べれましたー?って毎回聞かれたけど、残す人いるんか?ってレベルで食欲旺盛。そして便秘薬効きすぎてお腹がずっとぐるぐる。

入院生活はご飯→搾乳→NICU(母乳届けて子どもを眺める)→仮眠の繰り返しで、意外と忙しかった。面会あったらもっと忙しいじゃん…と思ったりしたから無いなら無いでよかったのかもしれん。

あ、でも個室で電話がいつでも自由に横になりながらできたからかも。いちいち電話スペース行くのもしんどいし、電話くらいできないと寂しいかな。

そして∞アプリにはだいぶお世話になった。ありがとう∞アプリ。

 

 

*退院*

旦那さんと一緒にNICUへ。

コロナの影響で夫婦一緒に入れるのは私の退院日と息子の退院日のみ。

出産日以来の息子くんに会えて嬉しそうだった。残念ながらずっと寝てたけど。

しばし眺めてちょいちょい触って写真撮って帰宅。一緒に退院できないのは寂しいけど仕方ない。そして自宅はやはり落ち着く。

 

 

*通院*

息子くんに母乳を届けに病院に通う日々。

片道1時間半の道のりは産後の体にはキツすぎる。

退院後4日間は体がつらくて行けず…土日は旦那さんに行ってもらって、平日水曜日はお休みする日にして週4日間行くのが限界。

徐々にチューブやらが外れて行って、保育器から出れてやっと抱っこできた時は嬉しかったなぁ。

 

 

*息子くんの退院*

幸運なことに大きな問題はなく1ヶ月ちょっとで退院できることに。

当日はお世話になった看護師さんたちに見送られて無事退院!

(実際払う入院費はオムツ代とかの実費しかかからないのだけど、計算上200万超えだった。ひゃー。)

電車には乗せられないからタクシーで帰宅。40分くらい。泣かないかヒヤヒヤだったけど何とか自宅に着いてホッとした。

 

 

*産後の体*

産後の体はまじでボロボロになるから気をつけた方がいい。1ヶ月はとにかく休めるだけ休め、まじで。

里帰りするなり、親に来てもらうなり甘えられる環境があるなら甘えた方がいい。私はちょこちょこ親に来てもらったけど、そこそこいろいろくらっている。

 

◯産褥期悪寒戦慄

突然寒気がしてガタガタ震えが止まらなくなる。暑い日なのに。パーカー羽織ってタオルケット2枚かぶってホットの麦茶飲んでしばらくしてやっと震えが止まる。でもタオルケットからしばらく出れない。

旦那と母は突然震えだした私にびっくりしすぎて顔が引きつっていた。笑

動きすぎるのは本当に良くない。

◯耳のヘルペス

耳が痛い。その後頭痛と発熱。

早期発見だったからよかったけど、ひどくなると難聴やら顔面麻痺やらになるらしい。危なかった。

◯ものもらい

はじめてなった、ものもらい。

◯膝を痛める

立ったりしゃがんだりが増えて膝への負担が増加。痛くて痛くて整体に通う。マシにはなったけどいまだに痛い。

◯抜け毛

これはみんななると思うけど、ハゲるんじゃ?と思うほど抜ける。前髪がめっちゃ減る。5ヶ月くらいまでは抜けたかな。最近抜けたところから生えてきて前髪ぴょんぴょんしてる。おかえり私の前髪。

◯体型

子ども生まれてもお腹ってすぐには凹まないんだよね、なんでだろ。正確には覚えてないけど3〜4ヶ月くらいで元に戻ったかな?もはや妊娠前より3キロくらい今の方が痩せている。

◯記憶力と頭の回転

記憶力皆無。あれ、さっき何時にミルクあげたっけ?とかなる。全然覚えてられない。

そしてどうやら大人と話す機会が減りすぎて頭の回転が遅くなったぽい。

今年のM1は漫才の展開についていけず疲れるからみるのをやめた。そこで気づいた。脳が衰えている…!

 

 

*育児*

大変なことも心配事もいろいろあるけど、自分を甘やかしつつのんびり楽しくやってる。

客観的に見てどうとかはもちろん分かっているつもりだけど、やっぱり我が子はめちゃめちゃにかわいい。

散歩中に赤ちゃん見かけてもうちの子の方がかわいいな、とか心の中で普通に思っているのやばい。

まさかこんなに親バカになるとは…我が子に対するフィルターは恐ろしい。

子ども好きって胸張って言えるほどじゃなかったのだけど、甥っ子が生まれて身内は別だな〜とデレデレしてたら我が子は格別だった。

きっとこれからイヤイヤ期とか反抗期とかでへこたれる時がくると思うけど格別にかわいいということを忘れずにいようと思う。